こんにちは。
ジュエリー作家のYuca Moritaです。
今回はプラチナ製ダイヤモンドリングのリメイク相談のご紹介です。
ご年配の方に特に多いのですが、リングを着けなくなった、入らなくなった、指がやせてサイズが合わない・・・などなどの理由でせっかくの美しいリングを眠らせている方と多数お会いします。
そんな方には声を大にしていいます！
リメイクしましょう!!
もう一生使わないなら売りましょう！！
このようなお客様が眠らせている使わないアクセサリーは、ほぼ確実にかなり高品質のものです。
なぜ引き出しに眠らせているのでしょうか？
使わないアクセサリーは使えるアクセサリーに変えてしまえばいいのです！
そのままなんて、ひたすらもったいないです。
私が代わりに泣きます！！
プラチナリングをリメイク！
多分一番多いのは、デザインが古いとか、大きすぎて嫌だとか、サイズが合わないとかの理由でとにかく今は興味が無くなってしまった。
しかし、捨てるにはしのびない。
よし、しまっておこう。
そして月日はめぐり、アクセサリー達は深い深い地層の奥底に追いやられてしまいましたとさ。
というお話でしょう。
化石探索してください！
前回の記事でも言いましたが、特に金製品は売り時です。
もう要らないわ～と思えるなら、捨てる前に売りましょう。
間違っても海に捨てるなんてありえません！！（笑）
太陽と月のペンダント
太陽と月のペンダント
プラチナ900・ダイヤモンド
￥210,000（概算）
実はご依頼主はお客様のお母さま。
県外にいらっしゃるので、お客様づてにご依頼頂きました。
ご本人様とお話したわけではございませんが、お母さまのイメージは明るく活発。
バレーボールをずっとやられている方で、現在も現役監督を務めながら、バレーボール協会の役員もされているということで、今でもバリバリ活動されています。
たくさんの人々の中心になり囲まれていながら、現役選手をしっかり支えるような優しいイメージが浮かんだので、太陽と月をモチーフにしました。
リメイクに使うプラチナリングをお預かり
今回、お客様から4本のリングをお預かりしました。
立て爪リングとファッションリングが2本と、おそらくマリッジリング？が1本。
マリッジリングらしきものには、メッセージなども彫っていたので、ほんと溶かしていいんですか？とお聞きしたら、OKだったのですが・・・
あまり深い事情は聞いていないのですが、なんとなく思い入れがあるように思えたので、このマリッジリングらしいものだけ残すことにしました。
一応そのこともお母さまに伝えて頂いたら、ぜひそれで！とお返事を頂いたので、提案してよかったです。
太陽の周りを囲っているのは、メッセージ入りのマリッジリングです。
そのままどこも触らずに使いました。
裏面です。
メッセージの文字は見えますでしょうか？
お客様が残したい思いは、できるだけ残したいと思いました。
立て爪リングは使っていますか？
立て爪リングは残念ながら、今ほんとに人気がないですね。（笑）
一番リメイク相談が多いのが立て爪リングです。
ティファニーの画期的な留め方で、一時は大流行して婚約指輪といえば立て爪リング！くらいの女子の憧れド定番だったのですが、今最もリメイク相談されるアイテムとなりました。
あんな飛び出てるリングは使いにくいし、デザインも古い！と。
留め方は本当にすごいし、とても高品質のダイヤモンドが使われていることも多いですよ。
女性が働くことが主流となった現代には、実用性という意味で合わなくなったんでしょうね。
使わないアクセサリーは美しく蘇るオーダーメイド作品
私は今回の仕上りをみて、自分で作りながらも「うわぁ！！！」と声が出ました。
それほど、アクセサリーと宝石が生き返った感じがしたのです。
ライブデザインでイメージを
こちらが最初にご相談頂いた時のライブデザイン画。
お話を聞きながら、その場でデザインしてお渡しいたします。
こちらは1回500円です。
この時点では、このデザインだったのですが・・・
石を外してみたところ、ダイヤモンドが9粒。
立て爪リングのダイヤモンドがたいそう立派でして、一つだけ大きい。
「一つ予定より大きいんですが、売りますか？それともデザインに組み込みますか？返却しますか？」
とお聞きしたところ、
一つ余っても仕方ないので、使ってくださいとのことでしたので、追加しました。
今思うと、お客様にこの大きさは伝わってなかったと思います（笑）
一応ダイヤモンドの写真は送っていたのですが、おそらく指輪の状態で見るより石が引き立ったのだと思います。
洗浄もし直して、元の輝きを取り戻したダイヤモンドの美しさは絶品です。
結果想像以上に豪華に仕上がったのです！
オーダーメイド制作工程
いろいろ作り方を考えたですが、今回はロストワックスを使ったキャスト（鋳造）でいくことにしました。
ワックスのブロックをせっせと、デザイン画のような月と太陽にしていきます。
いろんな厚みのブロックがあるので、用途に合わせて削るといいかと思います。
ワックスは、柔らかいので加工がしやすく、スパチュラやナイフや針などちまちまと削り出していきます。
ワックスはキャスト屋さんに出して、プラチナに鋳造してもらいます。
ここは外注です。
そして帰ってきたプラチナのパーツを、アトリエでロウ付けしていき仕上げます。
マリッジリングにピッタリはまるように、太陽パーツを慎重に削り出してしっかり合わせてからロウ付けします。
あとは磨いて、ダイヤモンドを石留して完成です。
Sala di Shimaご紹介
今回のご注文はSala di Shimaさんで開催した個展のときに頂いたオーダーでしたので、納品もShimaさんのお店に行かせて頂きました。
コロナ禍の影響で神戸方面には本当に久しぶりに行きました。
そしたら、なんとこの日は大人気の健康カレーの日！
お客様もたくさんいらっしゃって、お忙しいかと思いましたが私もバターチキンカレー頂いちゃいました♪
とってもクリーミーで甘いけど辛い感じ！
私はもっと辛いのが好きなので、ハバネロソース入れましたけど、多分辛いのが苦手な人でもおいしく食べられると思います。
素材にもこだわっていてとってもまろやかで体に優しいお味で、ペロっと食べちゃいました。
めちゃくちゃ驚いたのが、三宮で知り合ったお客様と3，4年ぶりくらいに偶然再会して「えーーーー！！」とお互いに叫んだこと（笑）
まさかこんなところで繋がるとは！
コロナがもう少し落ち着いたら、またこちらで個展開催させて頂きます。
まとめ
プラチナダイヤモンドのリングのリメイクオーダーのお話はいかがでしたでしょうか？
サイズが合わない、デザインが合わない、様々な理由で眠ってしまっている大切な思い出のつまったアクセサリー。
一度蘇らせてみませんか？
使わないアクセサリー数点を崩して１つの使いたくなるアクセサリーに変えることだってできます。
そして、元の地金をこちらで買取り、それでお支払いいただくこともできます。
ご自宅で眠ってしまっているプラチナリングやゴールドのリング。
ぜひともご相談ください！
おしまい
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