大阪の歴史ある街堺市で活動中、貴女の夢を叶えるジュエリー作家のYuca Moritaです。
本日も我がアトリエあなろまでは、ペルルがのんびりと気持ちよさそうに居眠りをしている日々。
うちに来て約2週間経ち、すっかり落ち着いてくれました。
最近はアトリエに楽しそうなものがたくさんあることに気づいたらしく、目を離すと革やら紙屑やら引っ張り出してくるので、油断はできません(笑)
自粛要請期間はあと1か月延長される空気ですね。
私はオーダーメイド制作と3月展示会準備を、ペルルに見守られながらコツコツと進めております。
平和ですね。
今回は、やや遠方のリピーター様のオーダーメイド作品羽織紐とチャームです。
もちろん今は直接お会いすることができないので、郵送でお渡しになりました。
お客様自身も、引っ越しをされたりおうち生活を少しずつ快適にされています。
お気に入りのきものリメイクコートに合う羽織紐をお探しだったので、この機会にオーダー頂きました♪
オーダーメイドアクセサリー:稲穂の羽織紐&琵琶湖柄チャーム
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出会いはSNSからご縁を頂き、長い間お付き合い頂いているお客様。
ただお互い住まいが遠方ということで、そう頻繁にお会いすることはできませんが、コロナ禍の中でもまめにご連絡くださってありがたい限り!
そんな中、かなりお気に入りの着物をリメイクしたコートをお持ちなのですが、どうしてもそこに合う羽織紐がないということで、オーダー頂きました。
最初は羽織紐だけでしたが、そのあと石をお持ち込みでチャームも追加!
チャームはイロジカケプチに着けられたり、こちらの羽織紐にも合わせられるように作りました。
早速ご紹介していきます!
オーダーメイドアクセサリーのご紹介
稲穂紋の羽織紐と琵琶湖チャーム
シルバー925・石お持ち込み・中国紐
¥60,000(概算)
最初のご相談は羽織紐が欲しい、とご連絡頂きました。
「羽織紐」って言われてよく思いだすのがビーズタイプのもの。
そういうよくあるものではなくて・・・とお話をうかがったので自由に作らせて頂きました。
かなり以前にやっていた中国編みを覚えててくださって、こちらもご希望を。
久しぶりに編みましたがちゃんと手が覚えてて、できるもんですね(笑)
琵琶湖チャームはあとから追加でご依頼を。
お客様にとって大事な場所らしいので、今は引っ越されてなかなか行けなくなってしまったので、身近に感じていたいというお話。
石はきれいな水色の天然石をお預かり。
名前忘れちゃったのですがしっかり石留させて頂きました。
稲穂紋様に込めた思い
出典元:https://xn—-h36a23lx0pugj6v2avtnvol.jinja-tera-gosyuin-meguri.com/
太陽の光をたくさん浴びて、秋に金色の稲をつけて風に揺れる稲穂は、食料としての役割だけでなく、豊かさや宝の象徴でした。
また、稲には神様が宿るとされて、神事にも使われています。
稲穂は神への感謝の象徴とされ農業の守り神である熊野神社に古くから奉納されていました。
豊かさと安定のシンボルと言っても過言ではないでしょう!
ライブデザインはオンラインで!
稲穂の羽織紐ライブデザイン画
琵琶湖チャーム
実はこちらのお客様は、コロナ禍で自粛要請がでたとき、いち早くライブデザインをチケット購入してくださったのです。
しかも、お客様からのご提案!
5回分のチケットを先にご購入いただき、いつでもお好きな時にライブデザインをご依頼いただく方式です。
なので、定期的にご連絡をくださりお話しています。
もちろんオンラインですが、その中で羽織紐のご依頼を頂きました。
引っ越しをされるお話があったり、お仕事の環境がかわったり。
ちょっと落ち着かない感じだったので、まずは安定して土台をしっかり落ち着かせてから豊かな実りを結んでもらおうと願いをこめて提案しました。
琵琶湖のチャームは、あとのライブデザイン依頼。
以前は琵琶湖が近くて大切な癒しスポットだったのですが、引っ越しをされて遠くなってしまいました。
なかなか気軽に行けなくなって、癒しスポットだったと気が付いたそうで、琵琶湖テーマでご依頼を。
琵琶湖?!と思いましたが、シンプルに地図の形からイメージして、お客様の好きな猫と合わせたデザインにしたのです。
そこがすごく喜んでもらえたので、お客様の好みを知っていると言うのも大事だな!と思いました。
オーダーメイド:羽織紐制作
今回は稲の葉はさておき、稲のつぶつぶを表現したいなと思い、WAX鋳造にしました。
つぶつぶを銀の端切れで一つずつ作ってロウ付け・・・とか
削り出しとか考えましたが、ちょっと非効率かなと。
WAXで理想的なサイズのつぶつぶを揃えてつけるのもそれなりに難しいんですが、多少ミスっても調整しやすい。
稲穂ですから、この実りは大事なんで外せません。
琵琶湖の方は切り出しです。
どちらかというと切り出しの方が得意なので、琵琶湖チャームの作成は早かったです(笑)
中心パーツはWAXで!
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こちらがWAX原型。
羽織紐は金具も居れて10㎝前後くらいがベストではないでしょうか?
女性と男性でも変わるかもしれません。
変な話、乳頭間よりやや狭いくらいがちょうどよいかと。
広すぎもダサい。
なので、メインパーツは2㎝大くらいで。
意外と小さいので、おのずと細工は細かくなりますね。
そういう場合は、道具を合わせていきます。
なので、道具も削りました。
これはスパチュラ替わりなのですが、うちは祖母がたくさんいろんなかぎ針を持っていたので、かぎ針を利用して細いスパチュラを削って作ります。
キャスト後はひたすら研磨
こちらはキャスト屋さんからお返しいただき、waxがシルバーになったもの。
キャスト上がり直後は、艶が無く真っ白なので、バレルという磨きの機械に入れてざっと荒研磨。
あとは、丸カンをロウ付けしてひたすら磨きます!
つぶつぶの間とか意外と厄介。
銀は過熱するともれなくファイアースケールという黒い皮膜がつくんですね。
正確にいうと、シルバー925などの合金に。
このファイアースケールが厄介で、これが取れるまで磨きます。
じつは、このファイアースケールを知らない作家さんもいて、磨き残してるのもしばしば見るんですが、ファイアースケールが残っているとあとで確実に茶色っぽく変色してきます。
変色が早い銀製品は磨き残しがあるかも。
アジアンコードを使った中国編み
実はわたくし、マクラメ編みもやっていたことがあって、一時期は教室も持っていました。
ここ数年は全然触っていなくて、彫金作品ばっかり。
久しぶりに編み編みしました。
よくお客様が私のマクラメ編みを覚えていたもんだ(笑)
言われるまで、天然石ビーズでつなごうと思っていたくらい自分ですっかり忘れてました(笑)
アジアンコードは色が豊富なので、鮮やかな仕上りになります。
まとめ
長くお付き合い頂いているお客様のオーダーメイドご依頼だからこそ、お客様の好きなものや私のできる技術などお互いによく知っていてよい結果になったなと思いました!
大変ありがたいことです。
秋になると金色に実り風にゆれる稲穂の姿が美しくて、いつか作品にしたいと思っていたので、今回ご提案できて個人的によかった!
しかも、羽織紐にしたいという粋なご相談で、好きなものや欲しいものに拘ることができるってすごくいいことですね。
稲穂は金色だけど、シルバーでもすっきりきれいに仕上がりました!
お客様とお付き合いしていく中で、だんだん一緒に石にも興味持っていただいて、今回ついにお持ち込みいただくという嬉しい結果に!
コロナが落ち着いたら天然石のイベントに一緒に買いにいきましょうね!
それでは『オーダーメイドアクセサリー:稲穂のシルバー羽織紐はおうち生活を豊かに!』のお話はここまで!
おしまい
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