大阪の歴史ある街堺市で活動中、貴女の夢を叶えるジュエリー作家のYuca Moritaです。
ずいぶん暖かくなってきましたね。
そしてまたまた大阪は緊急事態宣言発令中。
不要不急の外出ができなくなり、おうち時間が増える方が多くなったのではないでしょうか?
新しい趣味を始めようという方もいらっしゃるかも!
そこでよく言われるのが、
- 彫金アクセサリー制作は自宅で始めることはできますか?
- 初心者ですがどんな道具が必要ですか?
正直めちゃくちゃ工具はありますし、あった方がいいものばかりです。
が、その中でも厳選して、自宅で彫金アクセサリー制作を始めるのに必要な道具をご紹介していきましょう!
初心者でも楽しく始めることができる彫金ライフはどうでしょうか?
彫金アクセサリー制作を自宅で始めるには?
一応彫金は机が一台あれば何とかなる工芸です。
で、その机もいろんな設備が必要な陶芸や染織工芸などに比べると、コンパクトに済むかもしれません。
そして、近くに水場。
わりと洗ったりなんだで水は使います。
ロウ付けまでご自宅でされるならガス台がある方がいいですが、無くてもなんとかなります。
大体のお家にはあるものだと思うので、作業スペースの確保のみでしょうか?
私はめんどくさがりなので、手が届く範囲にほとんどの工具を置いているので、机の周りはごちゃついています(笑)
作業台の確保
作業台は、彫金専用の机があります。
横幅90㎝くらいかな。
しっかりしているのと、台の下の引き出しにステンレスが貼ってあり、粉受けになるのと、いいやつには作業台を一枚引き出せるようになっていて、机1台で作業スペースを広げられたりできるとこが便利。
だけど、引き出しにコマなどもついておらず、まぁ普通の引き出しです。
多分燃えにくい素材も使っているはず。
これで8~10万くらい。
けっこうお高いので、普通の勉強机や台でも代用できます。
私のもずっと使っている勉強机です。
さすがにキャンプ用の折り畳みテーブルなどはダメですが、ある程度重さがあり安定感があれば何とかなります。
うちは普通の机ではずっと座って作業するのに腰に負担がかかるため、彫金で使う台はすべてブロックで高さをあげています。
写真で足元をよくご覧いただければよいかと!
粉受けは自作でもOK!
ステンレス貼りの引き出しはあるとかなりありがたい優れものなので、自作した人もいないことはないのですが、けっこう大変です(笑)
なので、おすすめは広めの革で受けれるようにすること。
この皮がけっこう高いいかもしれませんが1万もあれば足りるはずです。
厚さはペラペラでOK。
面や布は折り目に金属粉が詰まるからダメです。
彫金は火も使うので、すぐに溶けたり燃えたりしない革をお勧めしています。
ステンレス貼るよりよっぽど楽なので、ここはがんばりましょう。
刷り板という板を止めるのに取っ手のような金具を机に取り付ける方もいますが、私はバイスで固定しています。
こっちは生徒さん用の作業テーブル。
こんな感じでもOK。
それすら準備できない人は、サイアクこちらのビニール袋対応でもなんとかなりますが、最後に粉をきちんと集めるのが大変なので、wax削り出しくらいならいいかと思います。
彫金作業で出るクズを捨てるはNG!
なんで粉受けについて、これだけうるさく言うかというと、彫金で切りくずや削り出しで出る粉塵まですべて捨てることはNGなのです!
なぜなら、そこまで全て再利用できる材料であり、金やプラチナに至ってはお金同然だからです!
こちらがゴミに見えた人は、残念ながら彫金に向いていません。
こちらも数万円になる立派な材料なのです。
あなたはお金を捨てますか?
私も材料とお金を大切にできない人に、彫金をやる資格はない!とまで師匠に言われました。
本当は大きな工房だと、アトリエの掃除機の粉や、服についた粉、使用後の紙やすり、洗浄した水全て残して金に還元するのですが、そこまでは私もしていません。
粉を落とさず、集めれる状態にしておくことはとても大切です!
彫金アクセサリー|制作初心者でも必要な道具をご紹介!
山ほど専用道具があり、しかもそこそこどれも高価な彫金ですが、お家でできることもあります!
欲張ればあると助かるものばかりですが、趣味で始めるのにそうも言ってられないでしょう。
私もいまだにこんなのあるの?!ホシーー!って目移りするものばかり。
なので、最低限おすすめ工具だけお伝えしましょう。
糸鋸&刷り板
必須道具です。
これがないと始まりません。
専用の糸鋸フレームと、彫金専用の細い刃。
フレームは深さが8㎝くらいのものから、20㎝までと様々。
またノコ刃の長さを変えられるスライドタイプのものもあります。
私はスライドタイプはブレやすいので、あまり好きではありません。
ちなみに私の手は小さめなので、握り部をカットしています。
フレームは大体1600円程度~あります。
糸鋸の刃は、1ダース×12セット(1ガロン)で販売しています。
刃の太さも様々で、使いやすいものを使うといいでしょう。
最初は#1からスタートでよいかと。
1ダースは300円~、1ガロン3000~3500円程度。
細さで変わります。
そして、作業するための刷り板。
彫金作業はこの刷り板の上が作業台と言っても過言ではありません。
板厚のまままっすぐカットされているのが、糸鋸用。
私はブイ字に切り抜いたり、丸型に切り落として使いやすくしています。
斜めにカットされている方が、ヤスリ用。
作業によって付け替えるのですが、私は面倒なので、作業台に2枚常備しています。
普通は1枚あれば十分です(笑)
こちらは800円くらい~だったはず。
細密ヤスリ
通常のヤスリは100均でも、ホームセンターでも安いものが売っているので、そこからスタートしてかまいません。
中サイズ、大サイズはこちらでもいいでしょう。
しかし、細密ヤスリだけは別!
これは揃えましょう。
12種類あるのですが、その中でも選りすぐりを使うなら5本!
- 丸
- 平
- 三角
- 半丸
- 笹
の5種は必須でしょう。
あとはお好みで追加したらよろしいかと。
こちらは1本750円くらい~とややお高めかもしれませんが、あって損はありません。
細密ヤスリは彫金専用道具を買い揃えましょう。
リューター
お家で彫金されるなら、こちらも必須。
正直5万は出してほしい。
リューター本体にモーターが内蔵されているものは、15000円位からありますが、モーターが15分くらいで熱くなるので、長持ちしません。
15分ごとに冷めるまで30分~1時間休憩が必要。
正直やってられません(笑)
モーターが本体に別で設置されているやや大掛かりなリューターは、連続使用30~1時間は可能なものがあります。
研磨は1日中やることもある大事な作業なので、ここはケチらないことをお勧めします。
モーターが熱で焼けてしまったら終わりです。
4,5万しても基本は消耗品であることを覚悟して、購入、使用しましょう。
通える彫金教室に入ることを勧める理由
今までご紹介したのは本当に最低限の彫金工具です。
リューターを買わなくても初期費用として3万くらいは見ていただきたい。
それで必要最低限であり、実はもっと道具は必要。
写真はヤットコですが、こちらもいろんな形状があって、ほんとは欲しいものばかり!
細々した工具、火を使うロウ付け、少し大掛かりなローラーや金床や鉄の道具が必要でこれらは非常に高価です。
揃えるのは大変ですので、彫金教室に通われることをお勧めいたしますよ。
また、自宅で研磨作業までやるとなると、とにかく部屋が汚れます。
粉塵舞いまくりで、本当に片づけが大変。
それって割と気持ちが萎える原因にもなるんですよね・・・
汚れる前提のアトリエで、心おきなく作業できる方が、気持ちは軽くなりますよ!
なんでも続けることが重要なので、長く続けられる環境を整えることをオススメします。
まとめ
彫金アクセサリー制作で、最低限必要な道具だけなら、初期費用20000円ちょっと。
リューターも買うなら+50000円くらいというところでしょうか。
それでもやっぱりいきなり初心者さんが一人で自宅で始めるのは、いくらYouTubeが充実しているとはいえキツイのが正直なところ。
彫金アクセサリーに興味がある方は、最低でも彫金体験教室だけは行った方がいいでしょう。
けっこう工具の使い方などもやってみないと分からないと、私は思います。
あと、さらに材料費は必要。
彫金はとにかく材料費が高い!
ここは覚悟願います!
銀なら、どんなものを作るかによりますが最低5000円はご準備願います。
また石を付けたい場合は、石の準備も必要です。
うちは最初の最初は真鍮から入っていただいてます。
ある程度練習が済んだら銀を扱えるようになっていただきますよ!
それでは「彫金を自宅で始める!アクセサリー制作初心者でも必要な道具を紹介!」はここまで!
おしまい!
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■2021/4/3㈯~28㈭
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